明治大学の名前の由来について(寄稿) 柳原克彦 (校友会静岡県支部長)
平成31年1月27日
下の写真に示すのは、実業之日本社より出版されている単行本です。
本のタイトルは【 明治大学の「今」を読む】サブタイトル;「OB・現役学生なら知っておきたい大学の真実 」というものです。 この中の170ページに「明治大学の名前の由来は、「明治時代」ではなかった!?」という興味深い項目を発見しました。
それによりますと、明治大学の前進である「明治法律学校」の名前の由来は、設立時に記載された「明治法律学校設立の趣旨」にこう記述されている。 すなわち、
「同心協力して一つの学校を設立し、まさに一般の人々と協力して大いに法の道理を講究し、その真諦(しんたい)を拡張しようと思っている。これを名づけて「明治法律学校」という。これは、私的に聖徳の高い天皇に遭遇する喜びを顕わすものである」とあります。
つまり、明治法律学校の「明治」は、徳の高い明治天皇の時代を生きる喜びをたたえてつけられたのである。と書かれています。
明治という時代を生きた血気盛んな法律家の岸本辰雄、宮城浩蔵、矢代操の3人が、使命感をもって設立した明治法律学校。「明治」という校名には、彼らの気概が込められているのだろう。
よって、明治天皇が校名の由来になっているのだから、明治天皇在位した明治時代が校名の由来だと言っても間違いではない。しかし、創立者たちの熱い思いを考えれば、「聖徳の高い天皇に遭遇する喜びを顕わすもの」というフレーズを正確にいえるようにしたいものである。と書かれています。
ちなみに、「明治大学」は1995年(平成7年)5月31日に商標登録(第3043764号)されている。
(文責:柳原克彦)